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品種図鑑 サティバ Type I (THC 優位)

Durban Poison — 南アフリカ原産の純粋サティバ・ランドレース

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品種データシート

系統
サティバ
化学型
Type I (THC 優位)
THC
15-25%
CBD
<0.3%
由来
南アフリカ・ダーバン港 (1970 年代に欧州伝来)
主要テルペン
#terpinolene#myrcene#ocimene
風味
アニス・甘草 (licorice)スパイスわずかな柑橘
効果傾向
強い覚醒エネルギー創造性高揚感

Durban Poison(ダーバン・ポイズン)は、南アフリカ・ダーバン港周辺 で何世紀も自生してきた、純粋なサティバ系在来品種。1970 年代に米国・欧州の育種家が持ち帰り、現代の多くのサティバ品種の 遺伝的なご先祖 となっている。甘草(かんぞう)や八角を思わせる独特の香りで知られる。

ひとことで言うと

南アフリカ生まれの古典サティバで、朝・日中向けの覚醒感 で語られる定番品種。現代多くの人気サティバ品種の親系統でもある、品種改良史で重要な一本。

概要

Durban Poison は 「現代サティバ育種の起点」 とされる重要なランドレース。アフリカ南東岸の 赤道に近い熱帯気候 に適応した形質を持ち、Hindu Kush(別記事参照)が現代インディカの祖であるなら、Durban Poison は現代サティバの祖 と並べて語られる。

特徴:

  • 完全な純血サティバ: 交配のない landrace
  • 赤道地域への適応: 短い暗期で開花する性質
  • 高い樹脂産出(他のランドレースに比べ顕著)
  • 独特の風味: 甘草・アニス的な香りは他品種にはない

形態と特徴

  • 樹高: 非常に高(屋外で 300 cm 以上、最も高くなるサティバの一つ)
  • 開花期: 8-9 週間と比較的短い(ランドレースとしては早め)
  • 収量: 中〜高
  • 耐病性: 強い(熱帯適応で病害・虫害に強い)
  • 見た目: 細長く伸びる蕾、薄緑、橙色のピスティル、フロスティなトライコーム

葉は サティバ典型の細長葉(narrow-leaf)で、葉の縁の鋸歯が長い。古典的なサティバ植物体の代表例として植物学で頻繁に参照される。

化学組成

カンナビノイド

  • Δ9-THC: 15-25%(landrace としては高い)
  • CBD: 0.3% 未満
  • THCV: 注目すべき含有量(他品種より多い傾向)

THCV(テトラヒドロカンナビバリン)を比較的多く含むことが Durban Poison の特徴の一つで、近年の研究で代謝・食欲調節への作用が議論されている。

主要テルペン

  • テルピノレン(terpinolene): 第一テルペン。花・松・甘さの複雑な香り
  • β-ミルセン(myrcene): ハーブ的な背景
  • オシメン(ocimene): 甘草・アニス的な独特の香りの主役

甘草・アニス・松」という、他のサティバとも違う独特の香りプロファイル。一度嗅いだら忘れない印象。

効果プロファイル(報告されている傾向)

純粋サティバ・ランドレースとして、以下の効果が頻繁に報告されている:

  • 強い覚醒・エネルギー(朝の使用に向くとされる)
  • 創造性・思考の流動性の促進
  • 高揚感・気分の明るさ
  • 集中力の向上
  • 食欲への中庸な影響(THCV による調節とされる)

医療文脈で取り上げられる症状:

  • うつ症状・気分の落ち込み
  • ADD/ADHD 関連症状(観察報告レベル)
  • 慢性疲労
  • 吐き気(古典的サティバ系全般の議論)

副作用(報告されているもの)

  • 強い覚醒で 睡眠への影響(日中向け)
  • 口渇・眼の乾燥
  • 不安・パラノイア感(高用量・既往者で発現しやすい)

育種上の意義

Durban Poison は現代育種で 「サティバ表現の標準株」 として活用されてきた。代表的な交配品種:

  • Girl Scout Cookies (GSC): OG Kush × Durban Poison(別記事「Girl Scout Cookies」参照)
  • Blue Dream: Blueberry × Haze(Haze が Durban Poison 系統を含むとされる)
  • Cherry Pie: Granddaddy Purple × Durban Poison

Hindu Kush と並ぶ 「ランドレース 2 大親株」 として、現代北米市場の主要系譜の遺伝的背骨を提供している。

文化的意義

南アフリカでは 古代から大麻草 (現地語で “dagga”) が儀礼・実用に使われてきた歴史があり、Durban Poison は アフリカ大麻文化の象徴 としての側面も持つ。1970 年代の品種ハンター Ed Rosenthal による種子持ち帰りエピソードは、ヒッピー・トレイル時代の大麻文化交流 を象徴する出来事として大麻史の文脈で頻繁に語られる。

日本国内における規制

日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。Durban Poison は嗜好用合法地域や原産地で流通する品種であり、本記事は文化的・植物学的・歴史的な解説を目的としている。日本では大麻取締法のもとで所持・使用は違法であり、本記事は特定の使用を推奨するものではない。

出典

出典 — Sources

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