品種図鑑 — CBD 優位 — Type II (THC・CBD 同比)
Harlequin — CBD と THC のバランス型 (5:2) サティバ寄り品種
· 更新
品種図鑑 — CBD 優位 — Type II (THC・CBD 同比)
· 更新
品種データシート
Harlequin(ハーレクィン)は、精神作用(ハイ)を穏やかに残しつつ、CBD の働きも併せて得たい ニーズに応える、医療大麻シーンで根強い人気を持つ CBD 寄りのバランス型品種。CBD と THC の比率はおおむね 5:2 とされ、ACDC よりも適度な高揚感が残るのが特徴。
「酔いすぎず、CBD の働きも欲しい」中間ニーズを担う、医療シーンの定番。ACDC ほど THC をゼロに削らず、日常活動を妨げない範囲で残す バランス設計が特徴。
Harlequin は CBD 優位品種の中で 「中間派」 に位置する。Charlotte’s Web や ACDC が「CBD 16-24% / THC ほぼゼロ」という極端な CBD 偏重なのに対し、Harlequin は CBD と THC の協働(アントラージュ効果、別記事参照) を狙う設計である。
特徴:
CBD:THC 比 5:2 は Type II 化学型 に分類される(Type II は両方が中程度に含まれるバランス型)。詳しくは別記事「主要カンナビノイド入門」を参照。
香り: 「マンゴー・土・木質的な甘さ」 という独特のプロファイル。Colombian Gold 由来とされる果実的な香りが特徴的。
Harlequin の 「穏やかな精神作用 + CBD の鎮静」 という組み合わせは、ユーザーレポートで以下のように報告されている:
医療文脈で取り上げられる症状:
これらは、CBD と THC の協働(アントラージュ効果) の代表的な事例として研究文脈で議論される。詳しくは別記事「アントラージュ効果」を参照。
Harlequin は 1970 年代後半に米国で成立 した古典的な交配品種だが、CBD 含有量が当時から比較的高かったとされる。2000 年代後半〜2010 年代 に CBD への注目が高まる中で、米国カリフォルニア州の育種者(Mr. Green が知られる)が CBD 含有量を選抜的に育種し、現在の Harlequin として安定化させた。
「ハーレクィン」という名前は、欧州の道化師(伝統的な仮面劇の登場人物)に由来し、異なる性質(CBD と THC)を併せ持つ二面性 を象徴したとされる。
Harlequin は 「CBD と THC を両立させる選択肢」 として、嗜好用主流品種が高 THC 化を進める中で 重要な対抗軸 を提供してきた。特に:
日本では Harlequin 系列の CBD 製品(原料部位限定・THC 検出限界以下)は流通可能であるが、Harlequin の THC 含有量(4-7%)はそのままでは日本の合法 CBD 製品基準を満たさない。日本で流通する CBD 製品は Δ9-THC が検出限界以下 であることが必須で、Harlequin の植物体・抽出物そのものは日本国内では違法となる。
日本国内では大麻草・大麻製品の 所持・使用・栽培・輸出入は大麻取締法および関連法令により規制 されている。本記事は文化的・植物学的・医療文脈の解説を目的としており、特定の使用や製品購入を推奨するものではない。医療上の判断は必ず医師等の専門家に相談する必要がある。
出典 — Sources
この記事をシェア
Related
基礎知識 · 主な成分
精神作用を持たないカンナビノイド CBD。発見の歴史、複雑な作用機序、Epidiolex などの医薬品応用、薬物相互作用、日本における製品規制を整理する。
基礎知識 · 主な成分
カンナビノイドとテルペンが組み合わさることで生まれるとされる「アントラージュ効果」。仮説の起源と、近年の支持・批判の両論を整理する。
基礎知識 · 人体への作用·イスラエル
1964 年の THC 構造解明から、患者数最大級の医療大麻プログラムまで。イスラエルが世界の大麻研究の中心地となった経緯と現状を整理する。